アイマル小説

アイマル小説
あまめ～
学パロです

（…寒い）

１月の夕方は寒かった
マフラーをもう一度まき直し、手に息を吹きかける

（アイク、まだかなあ）

久々に一緒に帰ろうと言ってくれたので、廊下に立っている
それにしても、寒い

（廊下でこんなに寒いなら外はもっと寒いのかなあ）

待つのに飽きたのか、意味のないことを考え始めた

（あ、）

ブスッとした顔、いつもしている鉢巻き
――彼だ

「先生に呼ばれて遅れた…」
「別にいいよ」

とりあえず言い訳をされた
でも言い訳されると許してしまう
いつもより機嫌の悪そうな顔をしてたのはそのせいだったんだね

「でも、どうして？」
「なんか授業態度が悪いとか…」
「どうせ授業寝てるからでしょ？」
「……」

あ、図星だ
分かり易すぎる

「この話はやめよう」

やめちゃった



「でもアイク、今日は珍しいね一緒に帰ろうとか」
「今日は部活休みだしな、それに…」

アイクの視線がとなりへずれる
「えっ！？わっ」

腕をひっぱられ足がもつれる

「あー我慢できん」

空き教室に入ったと理解したと同時に唇を奪われる

「んっ…！」
「最近ご無沙汰だからな」

少し息を切らしネクタイを緩めるアイク

「はーっ…」

ぎゅっと抱きしめられた

「すまん、帰ろう…うちくるか？」
「………」
「…？どうした」
「こ…こで」


はっ恥ずかしい！！
恥ずかしすぎる！！


「？」
「こ…ここで襲って？」


恥ずかしくて涙出そう。


「っ！！」


アイクが僕に覆い被さる
僕より一回り大きい背中が、視界を奪う


「見つかっても知らないからな」
「…それは、やだ」
「もう遅い」


「帰りにゲーセンよるの、明日にしよっか」
「ああ」


約束なんて後回し
今したいことを、するだけ


END



アンケートで何故か多かった小説。
久々に書いたらボロボロなんですけど…泣
こんなんですみません
またチャレンジします！